SLソイルサンド舗装とは

SL化学研究所の土との向き合い方

SL化学研究所では、30年前より、有機物を無機化させ、舗装及び構造物の構築技術を蓄積してきております。
その際、主となる骨材は、弊社の所在地である中国山地で産出される、花崗岩の風化岩「真砂土」を採用して来ました。
中国山地の花崗岩は、中世白亜紀に創積され、風雨などにより、表面の土粒子が流出し、礫分、砂、シルト及び粘土分をバランスよく含む土壌となり、基本的に弱酸性で水はけも良いため、中国地方の山崩れなどの多大な要因を持つ土です。

この「真砂土」の利用は、大きな価値を生んだが、一方で仕上がりの状態、経年経過に難点を示しました。

クラックなどの配合上の問題。
樹脂ダマなどの施工上の問題。
経年経過における風化の問題。
開発に乗り出しているさまざまな業者がこの問題に直面しました。

SL化学研究所では特に、シルトなどの微粒分と粗骨材となる礫分の粒度分布に配合上の原因を突き止めました。
これにより産地の「真砂土」であっても、採用できない場合もあります。
※社内規格:シルト、粘土分の微粒子が全体の20%以下 (あくまで目安です)
 (一軸圧縮強度試験により都度、数値確認を実施)
西日本においては、概ね良好な「真砂土」が産出され、産地も限定することで高品質な「真砂土」舗装が確立できています。

「真砂土」の分布は日本列島に走る、活断層が大きく影響しています。
しかし、部分的に火山の有無などで稀に産出することもあります。

「真砂土」の産出の難しい地域では

「真砂土」は、施工現場の近郊で産出しているものを使用できることが望ましい。
しかし、「真砂土」の産出が得られない場合には、今まで培ってきた経験をもとに現地における産出土を利用する為、研究所において性状把握等を行いその性状に応じた礫・砂・シルト分の充足結果から(代替材等により)添加配合を行いながら強度を探求し供試体を作成後一軸圧縮強度試験により高耐久性の土舗装をつくりだします。
これは、土舗装の場合、非常に重要であり、なおかつ配合時の製造攪拌時間が大きく性状に関係してきます。攪拌不足や、水分量の過多水による性状弱化は、一連の簡単作業ではありますが主材となる土が、日々の天候による湿度(含水量)が変化すること等を考慮したうえで材料の攪拌混練に当たらなければなりません。

製造は常に目視ができる平ミキサーを利用し的確な水分量と攪拌時間で造り上げます。
撹拌製造した打設時の材料はとても硬い感じです。

強度と色についてのこだわり

株式会社 SL化学研究所では、今までに培ってまいりました経験と知識を広く皆様に提供することにより土系舗装業界の向上につながると考えて参りました。

※高耐久強度の創造と確認により長い年月をかけて風化する美しい土系舗装が出来上がります。


設計期間について ( セメント系・アスファルト系・樹脂系 )土系舗装の長期耐久性については十分な知見が得られていないのが現状であり、一般的な業界の資料等を踏まえますと、土系舗装の寿命は5~10年程度と推察致します。
この内容については、弊社が見聞した他社製品・工法による現場及び材料特性等を加味した一般論です。
土系舗装の供用性曲線(イメージ)図を参照いただき説明しますと弊社のソイルサンド舗装の基本的な耐久性を簡単なグラフにて表現したものです。( 土系舗装は、適材適所の選定が重要です )
10年間維持管理上 「手をかけることなく」 徐々に土の風合いが出てきます。【基本耐久性追跡期間として見守ります】基本耐久性追跡期間は、あくまで社内基準であり通過点です。また、その後の伸びしろについてもいろいろな現場で、実証済みです。
他社土系舗装は、数回の維持補修を行いつつ10年持たせるものも多いのが現状と思われます。

※SLソイルサンド舗装は、長期的高耐久性があります。

高耐久性能の土系舗装をつくるために

弊社の土系舗装は、プレミックスの製品ではないことからその都度使用する土を現地で選定したうえで、配合等を検討し、テストピースにより強度発現から配合の必要性から検討研究・調査を行い追及して得た適合配合比による一軸圧縮強度試験を行い強度の確認をしたうえで最終提案をいたします。

納得していただける色を作り出すために

弊社は、全国で採用されることによりその地域の土を利用しての施工となります。
現場の近くで産出される土を利用することは、その土地土地の土の色がありその色に合わせる事がたびたびあります。(遺跡の補修整備等は特に多くなります。)
弊社は、土の状況より各種の顔料の配合を行い希望とする色に合わせて参りました。
ご納得いただける色合わせを行います。(色見本を作成しております。)

その他の弊社の関わり方

あくまで色見本なので、その見本が自然の環境においてどの様に変化するかを確認したいという要望の時には、テスト板や、試験施工を行い、経年変化の追跡調査を行ったりする場合があります。(関連製品下記の無料提供のみとなります。)

(試験施工を行う場合には配合用関連材料はSL化学研究所が供給する製品を無料で提供します)
※ 他、必要材料について(材料・機械等)は、御社にて御準備頂くようになります。

無機系特殊水溶液SL-1900SL化学研究所が提供する製品
スパー混和剤SL-1900(Z)SL化学研究所が提供する製品
顔料指定色
(試験施工は、小規模面積分)  是非ご相談ください。

【参考資料】舗装表面の温度推移

温度上昇を抑えます。

名称表面乾燥時散水後10分経過温度変化(推移)
アスファルト舗装(弁柄)49.5度C41.2度C-8.3度C
アスファルト舗装49.0度C43.9度C-5.1度C
インターロッキング(透水型)43.7度C37.2度C-6.5度C
芝生32.5度C27.1度C-5.4度C
SLソイルサンド舗装27.6度C21.4度C-6.2度C
気温30.1度における表面温度の比較推移

表面乾燥状態から散水後10分経過後の温度(比較写真参照)

お問合せ先

株式会社 SL化学研究所

〒713-8112
岡山県倉敷市玉島陶5450番地

086-525-1101
086-525-1102

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契約内容については販売規模、商品により色々と分かれておりますので、その時にご相談させてください。

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