SLソイルサンド舗装試験施工(SL化学研究所)
試験施工の計画概要(配合を検討)
試験施工位置:岩手県岩手郡雫石町西根北妻地先
施工日:2018年11月4日 実施
森林中の東屋の前部分に下記舗装厚(①~④の内容)で試験施工の内容です。
自然豊かな山中のロケーション(試験施工研究には最適の場所です)
試験施工現場上空より岩手山方向
試験施工現場上空より雫石町方向
試験施工現場上空より盛岡市方向
試験施工現場上空より施工位置
追跡研究(1)
施工日:2018年11月4日 施工日撮影
追跡撮影日:2021年5月24日 撮影(2年6ヶ月経過)
追跡研究(2)
施工日:2018年11月4日 施工日撮影
追跡撮影日:2021年5月24日 撮影(2年6ヶ月経過)
追跡調査(1)
追跡撮影日:2021年12月17日撮影 天候:雪(3年1ケ月経過)
① 舗装厚 3cm(B)
中心部部分にクラックのように見える若干の窪みを確認したがクラックではなかった。
全体を詳しく観察してみると東屋からおちる強い雨の跡と推察する。
② 舗装厚 3cm(A)
屋根から落ちる雨水のラインと舗装表面の線が合致する。
③ 舗装厚 5cm
屋根から落ちる雨のラインと舗装表面の線が合致するが舗装厚が厚くなる方につれて跡が薄くなっている。
④ 舗装厚 10cm
屋根から落ちる雨のラインと舗装表面の線が舗装厚10cmでは見えない。
雨水の影響と推察
近年の気候変動による強い雨が影響している可能性がある。
雨水の影響と推察(拡大)
舗装面は、3年経過したが著しい劣化やクラックなどはない。
舗装表面には地山の黒土による飛散で土が見受けられるが雑草の種子発芽等は一切ありません。
全体配置
調査は寒い雪の日ではあったが晴れ間を見て撮影した。
冬場は、なかなか入れる場所ではないので非常に運が良かった。
雪は1日違いで強烈に降り積もりますので東北の冬は厳しい環境です。
東北に降る雪の状景(参考動画)
追跡調査(2)
追跡撮影日:2022年5月11日撮影 天候 曇り(3年6ケ月経過)
菜の花畑の奥には雄大な岩手山(試験施工現場近く雫石町からの景色)
全景 手前から①~奥は④
全景 手前から④~奥は①
①舗装厚3cm(B)
②舗装厚3cm(A)
③舗装厚5cm
④舗装厚10cm
2018年11月4日施工から4回の冬を越した状況です。
追跡調査(3)
追跡撮影日:2022年11月28日撮影 天候 晴れ (4年経過)
試験施工現場の山から下って来て見える雫石十四景(景勝地)【 小岩井農場の1本桜と岩手山 】
試験施工現場追跡 全景(手前から①~奥が④)
①舗装厚3cm(B)
②舗装厚3cm(A)
③舗装厚5cm
④舗装厚10cm
反対側より撮影 全景(手前から④~奥が①)
④舗装厚10cm
③舗装厚5cm
②舗装厚3cm(A)
①舗装厚3cm(B)
黒い土の影響等から表面が少し黒いですが凍害のまだ影響はない。
極寒の環境下で舗装厚3cmの薄層部分は強い土系舗装の証明と言えるでしょう。(追跡調査は続いていきます)
今年の冬で5回目の越冬となります。
(いつも追跡写真を撮影に行くと今にも熊が出てきそうな危険な感じがします)
撮影は充分に注意して行っております。
土系舗装としての耐久評価はそれぞれだと思いますが、実際の寒い環境で追跡調査することの意味をご理解いただけると幸いです。
これからも試験施工(追跡調査)について真摯に取り組んで参ります。